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2008/12/07 (Sun)
直政の心情+豊久。
無推敲でどこまで書けるかやってみただけです。
駄文です。
ま、推敲したところで私の場合たかがしれてますが…orz
(すいません最近本気で自分が信じられません)

俺の信じる物は、正義。
正義とは、家康様。
その論理に、疑問を持ったことなどない。
皆、己の信じる相手を正義と考える。
その譲れぬものを守るため、戦うだけ。

敵の朽ちる姿を見て心揺らすなど、あってはならぬこと。


八本の槍で体を縫われ、七度空に投げあげられる。
その激痛、苦痛は如何ばかりか。
一片の慈悲もかけてはならぬ敵ながら、その最期は熾烈を極めた。

あれは、中務大輔か。

兜をむしり取った下から現れたのは、血の気の失せた若々しい顔。
維新入道(島津義弘)の身代わりとなったのであろう、猩猩緋の陣羽織が見えた。

―――島津、豊久。

島津義弘の甥。
何度も徳川軍を、自分を押し返し、鬼島津の強さを見せつけた若武者。
三軍で取り囲んでも臆するどころか、自らの死と引き換えに騎馬を止めるとは。

(……それに)

 一瞬見えた、あの横顔が忘れられない。
 槍衾に突きすくめられながら、それでも、この男は。

(……笑って、いた)

 全身を砕く激痛にすら、眉をしかめさえせずに。
 まるで、死することが嬉しいとばかりに。

(……いや)

 死ぬのが嬉しいのではない。
 自分の死とひきかえに、護れたことが嬉しいのだ。
 捨て駒になってもかまわぬほど、忠を捧げた相手を。

 その相手の、生の時間を稼ぐ。
 一刹那でも、生き延びさせる。

 この決死の足止めは、確かに恐ろしいほどの猶予を与えた。

(島津軍は、まさか、毛利にたどりつくか?)

 参戦に消極的で、再三の出撃要請にも非協力的だった島津が、
今から奮戦するなど考え難い。
 宇喜多・小西・大谷・島・小早川。
 こうまで兵を失った西軍が、今から盛り返すわけがない。
 しかし、万に一つ、ということもある。

(家康様の完全勝利に、水を差すような真似はさせぬ)

 させぬ。
 少しの足掻きも、許さぬ。

 己の正義が揺らぐなど、それだけは、決してならぬこと。

「追え、島津を追え!
 決して逃してはならぬ、討ち果たせ!!!」
 喉が敗れんばかりに怒号し、追撃を開始しようとする足が、止まった。

 ―――何かに、掴まれた。

「………行かせぬ」
 地獄から舞い戻った悪鬼の声が、響く。
「この豊久の…命あるうちは……」
 
 穴だらけの体躯が、左足を掴んでいた。

「―――屍と化しても、貴様の足を止めてくれる」

 血まみれの顔が、笑う。
 鬼が、己が足に縋りついていた。

「………!!!」

 思い出す。
 このような顔を、俺は見たことがある。

(……三方ヶ原、だ)

 家康のために、何人もの重臣が身代りに討ち死にした。
 皆、殿のために、己が命を捨てた。
 その生の時間を、稼ぐために。

 涙が枯れ果てるまで泣いた。
 激痛も屈辱も慟哭も、まだこの体がおぼえている。
 あの時と同じ苦痛を、俺は相手に与えているのか。
 
 正義が、揺らぐ。
 揺らいでは、いけない。

 この迷いは時を稼ぎ、それは殿の御身に刃を近づける。

「………させぬ」

 俺の正義が敗れる、など。

「正義は、…決して、揺るがせぬ!」
 
 焦燥と哀惜と、ともすれば啼泣してしまいたい衝動に駆られながら、
 直政は槍を振り上げた。


 
<後記>

 書いてみて、思いました。…なんじゃこりゃ。orz
  ああもうほんとに(文章力ないのはわかってるけど)泣きたいorz
 すいませんいろいろすいません。
 こんなん書いてますけど、管理人は豊久さんも井伊さんも大好きです。
 嘘じゃないです。

 井伊さんて、調べれば調べるほど本当に家康様命だったんですね。
 しかも両想いだし。どんだけ寵愛されてんの、この人(笑)
 でもそれでいつもケガするほど武功をたてようとしてたのもまた哀しい。
 周囲から常に妬まれていたから、っていう理由も悲しい。
 でも愛されてたから、その恩義に応えたかったんだろうなあ…
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